LMSやeラーニングを導入したのに活用が進まない理由【7つの典型パターン】
LMSやeラーニングを導入したのに活用が進まない?
次のような状況に心当たりはありませんか?
- LMSを導入したが、受講進捗を集計するためのツールとしてしか使われていない
- PowerPointを用いて教材を作ったが、受講率が伸びない
- 研修が業務成果につながっている実感がない
実は、このような状態は珍しいものではありません。多くの企業で同じような問題が起こっています。
LMSやeラーニングを導入したものの、期待していたような効果が出ない場合、多くの企業は「ツールの問題ではないか」と考えがちです。
しかし実際には、原因の多くはツールではありません。
その原因は 「学習設計」 にあります。
ここでは、LMSやeラーニングが活用されない代表的なパターンを整理します。
LMSやeラーニングが活用されない7つの典型パターン
① 学習目的が曖昧
なぜその研修を実施するのかという目的が明確でない場合、コースの目標が「受講させること」自体になってしまいます。例えば、
- とりあえず受講させる
- LMS上にコース登録し、受講者に割当てする
という状態です。
本来、研修やeラーニングは「業務上の行動を変えること」が目的であるはずです。
目的が曖昧なままでは、受講者にとっても学ぶ意味が分かりにくくなり、結果として受講率や学習効果の低下につながります。
② PowerPoint教材をそのままeラーニング化している
PowerPointを使って教材を作成する企業は多くあります。
しかし、既存のPowerPoint資料をそのままeラーニング化すると、学習効果が下がるケースが少なくありません。
PowerPointは、
- 講師が説明する前提の資料
- 会議資料
- 集合研修の補助資料
として作られていることが多いためです。
そのため、eラーニングとして単独で受講すると、
- 情報量が多すぎる
- 説明が不足している
- 学習の流れが分かりにくい
という問題が起こりやすくなります。
既存のPowerPointをeラーニング化する場合には、情報の整理や構造の再設計が必要になるケースが多くあります。
③ 業務との接続がない
学習内容が受講者の現場業務と結びついていない場合、知識を学んでも実務で活用されにくくなります。
例えば、
- 業務で使う場面が想像できない
- 実務との関連が説明されていない
- 内容が抽象的すぎる
といったケースです。
このような状態では、学習内容が現場で使われることが少なくなり、結果として研修の効果が見えにくくなります。
eラーニングは「学習すること」ではなく、業務で活用されることを前提に設計する必要があります。
④ インタラクション不足
画面に向かって一方的に情報を見るだけ、聞くだけのeラーニングは、単調になりやすく受講者の集中力が続きにくくなります。
また、受動的な学習は内容の理解や記憶にもつながりにくい傾向があります。
例えば、
- クイズ
- シナリオ型学習
- 分岐コンテンツ
などのインタラクション要素を入れることで、学習者が能動的に学習に参加する仕組みを作ることができます。
こうした仕組みは、学習内容の理解や記憶の定着を助けます。
⑤ 運用設計が弱い
LMSを導入しても、運用ルールが明確でないとデータは活用されません。
例えば、
- 受講進捗を誰が管理するのか
- 未受講者への対応方法
- 受講後のフォロー
などが定義されていないケースです。
LMSには多くの学習データが蓄積されますが、それをどのように活用するのかが決まっていなければ、単なる記録データになってしまいます。
⑥ 成果測定がない
研修の効果を評価するためには、成果測定の指標が必要です。
例えば、
- 行動の変化
- 業務の改善
- KPIの変化
などです。
「受講したかどうか」だけでは、研修の成果を測ることはできません。
研修設計の段階で、
- どのような行動変化を期待するのか
- どのような指標で測定するのか
を定義することが重要です。
⑦ 学習内容とツール活用が整理されていない
eラーニングツールには多くの機能がありますが、その機能を十分に活用できていないケースもあります。
例えば、
- クイズ機能
- シナリオ分岐
- 動画
- シミュレーション
などです。
すべての機能を使う必要はありませんが、学習目的を達成するために、
- どのようなコンテンツ構造にするのか
- どの機能を使うのか
を整理する必要があります。
ツール導入だけでは学習は定着しない
iSpringなどのオーサリングツールやLMSは多くの企業で導入されています。
しかし、ツールを導入するだけでは学習は定着しません。
重要なのは次の3つです。
- 学習設計
- コンテンツ設計
- 運用設計
これらが整理されてはじめて、eラーニングは業務成果につながる仕組みになります。
まずは自社のeラーニング状況をチェックしてみませんか?
自社のeラーニングがどの状態にあるのかを整理することは、改善の第一歩です。
ハッピフィーリングでは、自社のeラーニング活用状況を簡単に確認できる 「eラーニング設計診断チェック」 を公開しています。
以下のような観点から現状を整理することができます。
- 学習目的は明確か
- コンテンツ設計は適切か
- 業務との接続はあるか
- LMS運用設計は整理されているか
より詳しく状況を整理したい場合
診断の結果、
- LMSを導入したが活用が進まない
- PowerPoint教材をeラーニング化したが定着しない
- 学習設計を見直したい
と感じた場合は、「iSpring活用設計診断サービス」 でより詳しく整理することも可能です。
このサービスでは、
- LMSやeラーニングの現状整理
- 学習設計の課題分析
- コンテンツ構造の見直し
- ツール活用の方向性整理
などを行い、eラーニングを業務成果につなげるための改善方向を整理します。
まとめ
LMSやeラーニングがうまく活用されない原因は、ツールではなく 設計 にあるケースが多くあります。
- 学習目的
- コンテンツ構造
- 業務接続
- 運用設計
これらを整理することで、eラーニングは企業の業務成果に貢献する仕組みになります。
まずは自社の状況を整理することから始めてみてください。
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