PowerPointで作った教材が定着しない理由|成果に繋がらない原因は「設計」にある
PowerPointで教材を作って eラーニング化した。
LMSにコース登録して割当ても完了した。
それでも、受講率がイマイチ伸びない。
もしくは受講はされるけれど、現場の課題が解決していない。
このような状況を抱えている企業は少なくありません。
そして多くの場合、原因はツールではありません。
原因は、設計です。
研修コンテンツの内容が従業員に定着しないのは、コンテンツの中身が悪いからではない
「スライドの出来が悪いのでは?」
「美しい画像や図解が必要?」
「説明が分かりにくいのでは!?」
・・・等、定着しない原因について、色々と考えがちですが、多くの教材は実際は十分に作り込まれていることが多いです。
それでは研修が定着しない理由はどこに存在しているのでしょうか?
それは、
その研修は“どのような業務行動(パフォーマンス)”を達成させるためのものなのか
が明確に定義されていないという点にあります。
研修設計に必要な3つの視点
研修内容が従業員に定着するかどうかは、制作段階よりも前に決まります。
私は設計を考えるとき、必ず次の3点を確認します。
① 業務課題の定義
- この研修はどのような業務課題を解決するのか?
- その課題は現場で本当に認識されているか?
この部分が曖昧なまま制作が始まると、教材は単なる“知識提供”で終わります。
② 行動レベルでの目標設定
「理解する」「知る」ではなく、
- 具体的に何を
- どの場面で
- どの基準で実行できれば成功なのか
ここまで言語化できているか。
行動設計がない教材は、定着しません。
③ 実践とフィードバック、修正の設計
学習内容は知識を習得して終わりではなく、行動(実践)→振り返り(フィードバック)→フィードバック回収→コース修正のサイクルでコース内容の定着率を上げていきます。
LMSでコース割当て配信で終わっていないか?上司の関与は設計されているか?現場で知識を試す機会はあるか?その結果どのように現場で役だったか?
・・・これらの情報を回収し、コースの修正(バージョンアップ)が抜けると、せっかく制作した教材は十分機能しません。
よくある「成果が出ない構造」
研修担当者の方はより良いコンテンツを制作するため非常に努力されていると思います。
しかし現実には、制作に追われ、現場ヒアリングや目標整理の時間が取れないことも多いのではないでしょうか?
その結果、次のような流れになってしまいがちです。
この流れになってしまうと、研修コースは「LMS割当て配信して終わり」になり、受講者の現場での行動に結びつきしにくくなります。
本来あるべき「設計の構造」とは?
研修を業務に役立てるためには、次のプロセスを一つの流れとして扱うことが重要です。
コンテンツ設計を変えると何が変わるのか?
コンテンツの設計が整うと、
- 教材のスライド枚数は減り、
- テスト問題はコンテンツ内容の本質を問うものとなり、
- コース受講後の行動変容は起きやすくなります
なぜなら、コースの目的が明確だからです。
PowerPointは優れたツールです。ですが、設計がなければ単なる情報提示ツールになります。
しかし、作る前の「設計」があれば、業務変革ツールになるのです。
PowerPoint×eラーニング化は強力。ただし「設計」が大前提
PowerPointをそのままeラーニング化できるツール(iSpring Suite など)を活用すれば、制作効率は大きく向上します。
ただし、それでも設計がなければ研修成果にはつながりません。
PowerPointをeラーニング化する具体的な方法は、こちらの記事で解説しています:
PowerPointをeラーニング化する方法3選
また、PowerPoint連携を中心に検討したい方は、こちらも参考にどうぞ:
iSpring Suite(PowerPointからeラーニング化)
ハッピフィーリングは研修設計・伴走をお手伝いいたします
設計・伴走サービスでは、次のような整理を行います。
- 現在の研修の構造整理
- 業務課題との接続確認
- 行動レベルでの目標再定義
- 実践サイクルの再設計
「教材を作る」のではなく、業務に役立つ研修の構造を一緒に設計することが役割です。
制作そのものよりも、前段の設計整理に価値があります。
もし今、こんな状態なら・・・
- 教材は割当て配信しているが、イマイチ成果が見えない
- LMSは導入済みだが活用が弱い
- 受講率が伸びない/満足度が低い
上記のような状況の場合、研修設計を整理するタイミングかもしれません。
研修の構造を客観的に整理したい場合は、 設計・伴走サービスの詳細もご覧ください。
研修の成果が見えないと感じたら
教材の作り直しではなく、構造の整理から始めてみませんか。
現在の研修を60分で一緒に可視化します。
- 業務課題との接続
- 行動目標の明確さ
- 実践サイクルの有無