失敗しないLMSの選び方:最適なLMSを選ぶ ~Step 4 最終決定を下す
前回の記事は、 失敗しないLMSの選び方:調査&評価はぬかりなく!~Step3 市場調査からベンダー評価まで でした。
今回は、「失敗しないLMSの選び方」シリーズ最終回となります。
ニーズを明確にし、要件を定義し、市場を調査し、実際にハンズオン評価も行いました。
いよいよ最終段階です —— LMSを選ぶ決断の時です。
複数の優れたLMS候補が残り、どれも要件を満たしているように見える場合、 RFP(Request for Proposal:提案依頼書)の活用が有効です。 RFPは最終候補ベンダーから体系的に情報を収集し、詳細な比較を行うための正式な文書です。
RFPを活用して、最も適したLMSを選ぶ手順
1. 包括的なRFPを作成する
RFPとは、 導入したいシステムの要件を整理し、ベンダーに具体的な提案を依頼するための正式な文書 です。これにより、複数の候補を公平かつ客観的に比較できるようになります。
- 会社概要とプロジェクトの目的:解決したい課題、LMS導入で実現したいことを明記
- 技術的・機能的な要件:必要機能、UI/UX、モバイル、SCORM/xAPI対応など
- 希望する連携・カスタマイズ:HR/認証/社内ポータル等との統合要件
- セキュリティ/コンプライアンス基準:ISOやGDPRなど遵守対象
- 予算・価格条件:ライセンス形態、年間費、課金単位、見積条件
- スケジュールとスケーラビリティ:導入時期、段階拡張の可否
LMS選定用 RFPテンプレート(採点表付き・例)
下記のように各項目へ配点を設定し、回答内容に応じて点数化すると、 感覚ではなくデータで比較できます。採点は複数名で行い平均化するとより公平です。
| カテゴリ | 評価項目 | 配点(例) | ベンダーA | ベンダーB | ベンダーC |
|---|---|---|---|---|---|
| 機能要件 | SCORM/xAPI対応、クイズ、モバイル対応 | 25 | |||
| UI/UX | 受講者/管理者の使いやすさ | 15 | |||
| 拡張性・連携性 | API・SSO・外部システム連携 | 10 | |||
| セキュリティ | データ保護・バックアップ体制 | 10 | |||
| 導入・サポート | 日本語サポート、教育/定着支援 | 15 | |||
| コスト | 初期+年間運用費、課金モデル | 15 | |||
| ベンダー信頼性 | 導入実績、継続率、評判 | 10 | |||
| 合計点 | 100 |
2. RFPを最終候補のベンダーに送付する
最終候補にRFPを配布し、明確な回答期限と回答フォーマットを指定します。フォーマット統一で比較が容易になります。
3. 提案書を評価する
- 回答の明確さ・網羅性
- 自社ニーズとの適合度
- 投資対効果(ROI)の見込み
- ベンダーの信頼性・継続性
4. スコアリングして最終選定する
項目別に点数化して合計点を出すデータ主導のアプローチで、最も適したLMSを明確化し、自信を持って最終決定できます。
まとめ
RFPを活用すれば、LMS選定を「なんとなく良さそう」ではなく、数値と根拠に基づいて判断できます。最終候補の評価では「構造化された比較表」と「明確な評価基準」を用い、自社に最もフィットするLMSを選びましょう。
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