eラーニングは「作って終わり」じゃない~学習効果を見える化し、改善につなげる方法 iSpring Suite AI活用シリーズ ④最終回
iSpring Suite AI 活用シリーズにおいて、これまで「iSpring Suite AIで教材作成がここまでラクに!」 、「eラーニングの効果は“教材形式の選び方”で変わる!」 で教材の作成方法や、教材形式ごとに見る iSpring Suite AI 翻訳機能の対応範囲」 でe-ラーニングコンテンツのグローバル展開について内容を展開してきました。しかし eラーニング教材は、作ること自体がゴールではありません。その研修、本当に「効果」は出ているのでしょうか?今回はこの点を中心に記事を書いていきます。
・受講者は本当に理解できているのか
・どこでつまずいているのか
・研修の目的は達成できているのか
これらを明確にしない場合、研修は「実施しただけ」で終わってしまいます。非常にもったいない話です!
本シリーズ最終回では、iSpringを使って学習効果をどのように測定し、改善につなげていくかを、実務の視点で整理します。
1. eラーニングにおける「効果測定」とは何か
効果測定というと、「テストの点数」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、実際にはそれだけでは不十分です。
iSpringでは、次のような観点で学習状況を把握できます。
- 受講完了率
- クイズの正答率・設問ごとの回答傾向
- 学習にかかった時間
- 教材形式ごとの反応の違い
これらを確認することで、どの教材が、どの部分で、どの程度機能しているのかを客観的に把握できます。
2. クイズ結果から見える「理解度」と「改善ポイント」
クイズは単なる確認テストではなく、教材改善のヒントを得るための重要な材料です。
- 正答率が極端に低い設問
- 特定の選択肢に回答が集中している設問
こうした結果は、
- 説明が足りていない
- 表現が分かりにくい
- 前提知識が不足している
といった課題を示している可能性があります。
iSpring LMS管理画面から見たクイズのレポート結果。設問ごとに詳細情報が確認できます
3. 教材形式ごとに「反応の違い」を見る
iSpringでは、スクロール型コンテンツ、クイズ、シミュレーション、インタラクション、PPTベース教材など、複数の教材形式を組み合わせて利用できます。
効果測定を行う際は、教材形式ごとの反応の違いにも注目してみましょう。
- スクロール型教材は最後まで読まれているか
- シミュレーションは途中で離脱していないか
- 動画はきちんと最後まで視聴されているか
こうした違いは、教材設計そのものを見直すヒントになります。
4. AIが活きる領域と、そうでない領域を理解する
ここで重要な点を、正確に整理しておきます。
iSpring Suite AIの「AI機能」は、すべての教材形式で利用できるわけではありません。
AIによるコンテンツ生成やクイズ作成が活用できるのは、iSpring Cloud上で作成するスクロール型コンテンツが中心です。
一方で、PowerPointをベースに作成する教材や、PPT上で作るクイズ・シミュレーション・インタラクションについては、現時点ではAIによる自動生成や改善機能は提供されていません。
5. PPT教材は「AIが使えない=作成や改善が大変」ではない
AIが使えないからといって、PPTベース教材の作成に多くの労力がかかってしまうわけではありません。
- 自由度の高い設計ができる
- 既存の社内資料を活用しやすい
- 業務知識やノウハウを反映しやすい
そのため、PPT教材では人が設計し、効果測定の結果をもとに改善するという運用が基本になります。
6. 重要なのは「AIを使うこと自体」ではない
重要なのは、AIが自動で改善してくれるかどうかではありません。
改善につなげるためのデータが取れるかどうか、ここが本質です。
iSpring Suite AIではクイズ、アンケート、シミューレション、スクロール型コンテンツ、動画等、iSpring LMSにおいて学習結果・クイズの回答傾向・受講状況を詳細に確認できます。
レポート結果をベースにしてスクロール型コンテンツではAIが改善作業を支援し、PPT教材、動画教材では人が判断して改善していく・・・
この使い分けが、現実的で無理のない運用と言えるでしょう。
7. 効果測定 → 改善 → 再配信のサイクルを回す
- 教材を配信する
- 学習データを確認する
- 課題を特定する
- 教材を改善する
- 再度配信する
このサイクルを回すことで、研修は「作業」ではなく継続的に価値を高める取り組みに変わっていきます。
まとめ:eラーニングは「育てる」もの
本シリーズでは、iSpringを使った
- 教材作成
- 教材設計
- 翻訳・多言語展開
- 効果測定と改善
という一連の流れをご紹介してきました。
eラーニングは、一度作ったら終わるコンテンツではありません。
iSpring Suite AIのAI機能を活用できる部分はAIに任せ、人が考えるべき部分は人が担いながら、効果測定と改善を繰り返していくというスタイルでeラーニングコンテンツはその精度が高まっていくのです。
iSpring Suite AIは、その現実的な運用を支えるツールのひとつです。 本シリーズが、iSpring Suite AIを使った教材設計や運用を考える際のヒントになれば幸いです。
iSpring Suite AI活用シリーズ
- ① iSpring Suite AIで教材作成がここまでラクに!
- ② eラーニングの効果は“教材形式の選び方”で変わる!~iSpringで最適な学習体験を作る方法~
- ③ 教材形式ごとに見る iSpring Suite AI 翻訳機能の対応範囲 ~シミュレーション・インタラクションはどこまで翻訳できる?
- ④ eラーニングは「作って終わり」じゃない~学習効果を見える化し、改善につなげる方法(本記事)
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